実装のための情報を提供します。
NICOLAは, (1) 同時打鍵による文字の選択、(2) NICOLAキーボード配列の二つともを実装する必要があります。
同時打鍵は、JIS提案に記載されているすべてを実装しなければなりません。特に、a) 3キー判定, b) 親指キーと図形文字キーの重なりが薄い場合の同時打鍵未成立, が重要です。
NICOLA規格では, キーボード配列として, A型・F型・J型の3種類を定めています。
規格が定めている文字は、そのとおりに配置しなければなりません。
未定義の場所に追加の文字を配置しても構いません。ただし、あるキーについて図形文字と制御コードを同居させてはいけません (親指キー領域の空白を除く)。
規格
NICOLA-F型は、往年の日本語ワープロ「OASYS」に近い配列です。
英数モードについては、JISキーボードのそれぞれの位置を、右の位置に置きます。
JISキーボード | NICOLA-F型での位置 |
---|---|
E14 Backspace | C11 |
C11 : \ * | D11 |
D11 @ \ ` | C13 |
C12 ] \ } | E14 |
参考 (規定の一部ではありません): 実装例 ... OASYS + FMV-KB613 の配列図 ("●"は未定義.)
規格
NICOLA-J型は、JISキーボードをベースとして、かなモードだけをNICOLAにした配列です。
参考 (規定の一部ではありません): 実装例 ... Q's Nicolatter 8 の配列図 ("●"は未定義.) この実装例は ISO/IEC 646 IRVの記号をすべて配列しています。[2019.9更新]
親指キーについては、独立した親指キーを設けるか、ほかの制御キーと共用させることができます。
(独立した親指キー)
親指キーを独立させる場合、キーの高さを図形文字キーより高くしてください.「緩慢な打鍵操作」,「一本指操作」に対応させることができます。
(共用の親指キー)
親指キーを共用とする場合、次のいずれかの組み合わせとします。