2000-12-05修正
仮名漢字変換用親指シフト型けん盤配列 X 6xxx-199x
Keyboard Layout for Thumb Shift Type Japanese Input Method
1. 適用範囲
この規格は,仮名漢字変換システムのための親指シフト型けん盤配列及び文字選択方式について規定する。
この規格は,親指シフト型けん盤での仮名,英数字,特殊文字の配列及び仮名漢字変換システムで必要とする制御キーの配列について規定する。また,この規格は,親指キーとの同時打けんを用いる文字選択方式を規定し,同時打けんを判定する条件について規定する。この規格は,けん盤上のキーの相対的配置について規定し,キー間隔,けん盤の傾斜,キートップの形状,寸法などの物理的要因については規定しない。
2. 用語の定義
この規格で用いる用語の定義は,次の通りとする。3. けん盤配列の表記(a)親指キー けん盤配列のA段の親指キー領域に配置し,同時打けん時に使用するキー。親指キーには,親指左キーと親指右キーとがある。
(b)左領域 けん盤配列のB段,C段及びD段の00〜05列の領域。
(c)右領域 けん盤配列のB段及びC段06〜10列ならびにD段の06〜12列の領域。
(d)単独打けん 一回の動作で,一つのキーを打けんすること。
(e)同時打けん 一回の動作で,文字キーと親指キーとの二つのキーを順不同で,ピアノの和音を打けんするように,同時性を意図して打けんすること。同時打けん判定は,5.4で規定する。
各キー位置は,4.1の配列図に示すように,段を示すA〜Eの英字と列を示す00〜14の数字の組み合わせで表記する。
4. けん盤配列
けん盤の配列は,次による。
4.1 キーの配列
キーの配列は,次のJ型,F型又はA型のいずれかとする。
4.1.1 J型配列 J型配列は,次による。
4.1.2 F型配列 F型配列は,次による。
4.1.3 A型配列 A型配列は,次による。
4.2 制御キーの配列
制御キーの配列は,4.1で規定する制御キーに加えて,矢印キー,改行キー,ESCキー,半角/全角キー,英数キー,Caps Lockキー,Ctrlキー,Altキー,カタカナ/ひらがなキー,後退キー,削除キー,挿入キーを配置しなければならない。これらのキーの配置は,処理系定義とする。
5. 図形文字の選択
5.1 仮名モードと英字モードとの選択
仮名モードと英字モードとの選択は,それぞれカタカナ/ひらがなキー及び英数キーによる。カタカナ/ひらがなキーを押下すると,仮名モードとなり,英数キーを押下すると英字モードとなる。カタカナ/ひらがなキーの押下によって,カタカナとひらがなとがトグルする。
5.2 英字モードでの図形文字の選択
Caps Lockキーを押下せず,Caps Lockモードでない場合,シフトキーを押下していないとき,下段の図形文字が選択され,シフトキーを押下しているとき,上段の図形文字が選択される。
Caps Lockキーの押下によって,Caps Lockモードとなっている場合,英字キーでは,シフトキーを押下していないとき,上段の図形文字が選択され,シフトキーを押下しているとき,下段の図形文字が選択される。
5.3 仮名モードでの図形文字の選択
仮名モードでは,親指キーとの同時打けんの有無によって,図形文字を選択する。同時打けんの判定は,5.4に規定する。
親指キーとの同時打けんを行わない場合,配列図で各キーの右下に記されている図形文字が選択される。左領域のキーに対して,親指左を,右領域のキーに対して,親指右を同時打けんすると,配列図で各キーの右上に記されている図形文字が選択される。左領域のキーに対して,親指右を,右領域のキーに対して,親指左を同時打けんすると,配列図で各キーの中央に記されている図形文字が選択される。この打けん方式は,主として,濁音又は半濁音の入力に用いる。
半濁音の入力の場合,シフトキーを押下しているとき,半濁音に対応する清音が割り当てられているキーを押下することによって,半濁音の図形文字を選択してもよい。
E段では,親指キーとの同時打けんによって,上段右の図形文字が選択され,シフトキーを押下しているとき,上段左の図形文字が選択される。
5.4 同時打けんの判定
同時打けんの判定は次による。
(1) 初期状態
(1.2) 親指キーが押下された場合,当該親指キーをセットし,親指キー押下状態へ遷移する。
(2.2) 文字キーが押下された場合,セットされている文字を選択し,新しく押下された文字キーをセットする。
(2.3) 親指キーが押下された場合,当該親指キーをセットし,文字キー親指キー押下状態へ遷移する。
(2.4) 当該キーがオフとなった場合又はタイムアウトとなった場合,セットされている文字を選択し,初期状態へ遷移する。
(3.2) 文字キーが押下された場合,当該文字キーのセットされている親指キーに対応する文字を選択する。
(3.3) 親指キーが押された場合,セットされている親指キーを選択し,新しく押下された当該親指キーをセットする。
(3.4) 当該キーがオフとなった場合又はタイムアウトとなった場合,セットされている親指キーを選択し,初期状態へ遷移する。タイムアウトを無視してもよい。
(4.2) 文字キーが押下された場合,セットされている文字キー(M1)が押下されてからセットされている親指キーが押下された時(t1)までの時間とセットされている親指キーが押下されてから新しく文字キー(M2)が押下されるまでの時間(t2)とを比較し,次のように文字を選択する。
(b) t1<t2ならば,セットされている文字キーのセットされている親指キーに対応する文字を選択し,新しく押下された文字キーをセットし,文字キー押下状態へ遷移する。
(4.3) 親指キーが押下された場合,セットされている文字キーのセットされている親指キーに対応する文字を選択し,新しく押下された親指キーをセットし,親指キー押下状態へ遷移する。
(4.4) 当該キーがオフとなった場合又はタイムアウトとなった場合,セットされている文字キーの当該親指キーに対応する文字を選択し,初期状態へ遷移する。当該キーがオフとなった場合,t1とt2との関係によっては,同時打けん未成立とみなして,セットされている文字を選択し,親指キー押下状態へ遷移してもよい。
1)初期状態 2)Mオン状態 3)Oオン状態 4)MOオン状態 初期化
(注1)-- M出力1)へ O出力1)へ MO出力1)へ 文字(M)オン Mセット2)へ M出力
新セット2)へOM出力1)へ 処理A 親指(O)オン Oセット3)へ Oセット4)へ O出力
新Oセット3)へMO出力
新Oセット3)へ当該キーオフ
(注2)-- M出力1)へ O出力1)へ MO出力1)へ
(注3)タイムアウト -- M出力1)へ O出力1)へ
(注4)MO出力1)へ 処理A:最初の文字M1オンから親指Oオンまでの時間t1と,親指Oオンから次の文字M2 オンまでの時間t2とを比較して t1≧t2 ならば M1出力,OM2出力,1)へ t1<t2 ならば M1O出力,M2セット,2)へ 注1(初期化):初期化を引き起こす事象として機能キーなどの非文字キーの打鍵や全キー オフなどが考えられる。またかな漢字変換機能の解除や当該ウィンドウから別ウィン ドウへ制御がが移ることも初期化の原因となりうる。何をもって初期化と見なすかは この規約では定めない。 注2(当該キーオフ):当該キーオフとは各状態への遷移への原因となった最後のキーのオ フのことである。ただしMOオン状態では親指キーだけではなく,その前の文字キー をも考慮してその文字キーまたは親指キーのいずれか一方のオフ,もしくは双方のオ フをもって当該キーオフとみなす。 注3(同時打鍵未成立の条件付加):文字オンから親指オンまでの時間t1と親指オンから文 字オフまでの時間t2についてt1≧t2かつt2<τのときには同時打鍵未成立とみなし 「M出力,3)へ」としてもよい。(τは固定値) 注4(親指キーのタイムアウト抑制):Oオン状態でタイムアウトになったとき,出力せず にOオンの状態にとどまっていてもよい。 注5(小指シフトキーの処理):文字キーの出力時(セット時ではなく)にシフトキーの 打鍵の有無を調べてシフトキー情報として文字キー情報とともに出力する。