右のグラフは、(社)日本能率協会が3つの入力方式(親指シフト、JIS、ローマ字入力)について行った「打鍵数」と「入力速度」の比較です。
※実験内容は、朝日新聞の「天声人語」(約700文字前後)をキーボード経験3カ月以内の10〜50代の男女18人で調査。
入力方式 | 親指シフト キーボード |
JISキーボード (かな入力) |
JISキーボード (ローマ字入力) |
打鍵数合計 | 1001 | 1211 | 1773 |
文字キー | 994 | 994 | 1713 |
濁音キー | 0 | 100 | 0 |
シフトキー | 0 | 0 | − |
かな記号キー | 0 | 100 | 55 |
その他キー | 7 | 17 | 5 |
打鍵数/漢字かなまじり文字数 | 1.29 | 1.56 | 2.29 |
打鍵数に関して特徴的なのは、ローマ字入力を除いて、どちらのかな入力方式も文字キーの打鍵数は同じである。にもかかわらず、打鍵数合計に大きな差が出るのは、親指シフト以外は濁音キーやシフトキー、かな記号キーなど余計なキーを打たなければならないからだ。打鍵数を文字数で割ると、親指シフトが1文字入力するのに平均1.29打鍵なのに比べて、JISは1.56、ローマ字入力は2.29打鍵となっている。この打鍵数が入力スピードに跳ね返ってくるのは、当然と言えば当然の結果である。